日本横断夢の縦走パート2 ③ 種池山荘~烏帽子小屋 (歩行距離 34.1km) |
9月18日から21日までの4日間の縦走の内、後半の2日間は天気予報に反し、雨にたたられる。針ノ木小屋~烏帽子小屋は11時間50分の行動となる |
参加メンバ- 隊長の坪井 一寸待っての坂本 ジャンボ高橋 テント生活師範の左光 心配性のマリア 最年少の鶴飼 教育係の関 新人の長島 以上8名(敬称略) |
9月18日 扇沢~種池山荘 行動 3時間(歩行距離 5.1km) 夕食 豚角煮丼、ほうれん草ゴマ和え、ス-プ 連休の初日「あずさ」は山屋さんで一杯である、信濃大町駅に着くや隊長は小走りで出口へ、3台しかいないタクシ-の2台を確保し扇沢へ向う、マリアの気合入れで前回は下った柏原新道を登る、前回の場所に野苺はもう無い、3時間50分のコ-スタイムを3時間で小屋に着く。 テントを張ってから小屋の自炊用食堂でくつろぐ、日本横断①、②と隊長がやった食当を、今回は坂本と左光が担当する、飯は8人分ジャンボが炊く、どうも火加減が悪いのかいきなり焦げ臭い、 ム-・・・・・ 豚の角煮にチンゲン菜を入れ火にかける、これは焦げない様に慎重にやっている、ほうれん草のゴマ和えは左光が上手に作る。 食後の片付け時、ジャンボは大きく焦がしたコッヘルを、あの身を小さくかがめてこすっている。 扇沢11:35 種池山荘14:35 9月19日 種池山荘~針ノ木小屋 行動 7時間15分(歩行距離 10.1km) 朝食 ワンタンス-プ 夕食 パスタ、オニオンサラダ、コ-ンス-プ 4:00起床、ジャンボの気合入れで5:30出発、テント場を出て2時間程で岩小屋沢岳である、立山、剱岳が大きく迫ってくる。 熊に注意と書かれた新越山荘を過ぎ、岩だらけの鳴沢岳に着くと黒部湖が緑色の水をたたえているのが見える、その周囲は白く浮き出ていて水位の低い事が分かる、湖上に白く跡を引くのは遊覧船か。 黒部湖を右手に見て、赤沢岳、スバリ岳を経て昼少し前、針ノ木岳山頂に至る、次回に行く槍ヶ岳が遠くに見える、12:45針ノ木小屋着、早速テントを張りビ-ルでくつろぐ、夕食は坂本苦心のパスタである、ナカナカいける、オニオンサラダも美味い、コ-ンス-プも簡単な割りに美味い、かくしてシャモニー帰りの坂本は面目をほどこす。 夜は雨となる、明日は止むのか・・・・・ 種池山荘5:30 新越山荘7:25 鳴沢岳8:15 赤沢岳9:05 スバリ岳10:55 針ノ木岳11:55 針ノ 木小屋12:45 9月20日 針ノ木小屋~烏帽子小屋 行動 11時間50分(歩行距離 13.8km) 朝食 カレ-うどん 夕食 ハヤシライス、高野豆腐の煮物、海藻サラダ、野菜ス-プ 3:30起床、雨である、ジャンボより出発を少し遅らせてはどうかとの提案あり、しかしながら烏帽子小屋に着くのが暗くなるので、予定通り5:00出発にする、長島の気合入れでヘッドライトを点けて出掛ける。 あまり人は歩いていない様で道は草に覆われている、隊長が先頭を歩いていると後ろの方で「あ-」と云う声、長島が5m位滑り落ちたと言う、幸い落ちた場所はブッシュだったので直ぐ止まった様である、ところが数秒すると又もや長島が滑り落ちたと言う、 ムー・・・・・・ 長島の弁では、最初は段差で勢いが付き笹で滑って落ち、2回目は遅れを取り戻そうと急いで滑り、とっさに木の枝に摑まって止まったとの事である。 ム・ムー・・・・・・ 長島の教育係役の関はコンコンと説教している。 一寸した岩場の下りで先頭を歩いていた隊長は、ロ-プを出して通過させる。 藪が無くなり涸れた沢を下ると針ノ木谷出合である、ここから何度も渡渉を繰り返し、左岸の目印より船窪岳への登りに取り付く、急登2時間程で船窪乗越だ、左へ行くと船窪小屋である、我々は右に進み船窪岳へ向う。 2459mの第2ピ-ク手前で、信じ難い事に長島がまたまた滑り落ちる、これにはさすがに皆呆れる、鶴飼は「笑いを取ろうとしてるの?」と言う、ジャンボは「眼が悪いんじゃないか?」、隊長は「もっと上だろう」と散々である、長島は前を歩いていた鶴飼が掴んだ細い木の根を自分も掴み、体重をかけたところ切れて落ちたとの事である、鶴飼はとても体重を掛けられる木の根では無く、自分は握っただけだとの事、 ム・ム・ムー・・・・・ ここから本日の正念場である不動岳は2時間40分の急登である、遅れがちなマリア、左光の荷を分担する。 雨は降ったり止んだり、展望は無い、黙々とひたすら足を出す、カッパを着ての急登は辛い、こんな時は何も考えず、到着予定時刻だけを待って歩くと、何時の間にか予定時刻となり着いてしまうものである。 とは言いながらも、少し早めに山頂らしき所が見えると期待してしまう、近付くともっと上に高みがある、その高みに迫るとガスの中からもっと上に高みが見える、4度目にしてやっと本当の不動岳山頂に至る。この頃から風が強まり寒くなる、岩陰で休憩を取ってから歩き出す、烏帽子岳分岐を過ぎたあたりで、むこうから来る人がいる、何とみろく山の会の花坂氏他女性3人である、烏帽子小屋へ荷を置いて烏帽子岳のピストンに来たとの事である。ガスの中にやっと小屋が見えた、16:50烏帽子小屋に到着、本日11時間50分の行動であった。 テント、着衣、靴も濡れているのでテントは止め、小屋の素泊りにする、小屋は乾燥室にスト-ブが2台ガンガン燃えており本当に助かる、濡れた衣類等を張り綱に掛けてから、暫く乾燥室でビ-ルを片手に休憩する。 夕食は自炊用食堂で作る、ハヤシライス、高野豆腐と干し海老の煮物、海藻サラダ、野菜ス-プと出される、みな美味しい ! ご馳走様。 2階の寝室には羽毛の掛け布団が用意され、暖かく寝る事が出来る。 針ノ木小屋5:30 船窪岳分岐8:20 船窪乗越9:40 第2ピ-ク11:05 不動岳13:55 南沢岳15:20 烏帽子岳分岐16:25 烏帽子小屋16:50 9月21日 烏帽子小屋~高瀬ダム 行動 3時間5分(歩行距離 5.1km) 朝食 餅入り雑炊 昼食 俵屋にて中華 4:30起床、乾燥室よりカッパ、衣類等を取り出す、朝食の後5:50坂本の気合入れ(どうも今一であった)で出発、霧雨である、カッパを着て歩き出す。 高瀬ダムの河原でカモシカの親子に会う、人をまったく怖がらない、先日流され掛け替えたばかりの吊橋を渡り、トンネルを通り(5年前には無かった灯りが点いている)ダムに着く、タクシ-に分乗し温泉に向う、前回も行った薬師の湯である、前回は30分と慌ただしかったが、今回は1時間以上もゆっくりする。 タクシ-の運転手さんお薦めの、餃子の美味しいと言う、信濃大町駅前の俵屋へ直行する、餃子はサイズが普通の2倍程もある、味はそこそこであった。 17,000円の清算をして解散となる。 烏帽子小屋5:50 ブナ立尾根(三角点)6:40 高瀬ダム8:55 |